本を読んでもなぜ内容を覚えられないのか 覚えておくための3つの方法
上手く文章を書きたい、話したい、伝えたいと思ってビジネス書を手に取り、読んだことは誰にでもあると思います。
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1.人間の脳は忘れるようにできています
脳には1千億個の神経細胞がありますが、見えている景色、本などの情報、耳から聞こえる人の声やエアコンの匂い、肌触りなどこれらをもれなく記憶しようとしたら、5分以内に限界に達してしまうそうです。脳は限界に達しないように、常に情報を記憶しないで消しているのです。
覚えた直後から急速に忘れ始めます。20分経過後には、42%も忘れてしまいます。1時間後には56%、1日経過すれば74%も忘れてしまうのです。(エビングハウスの忘却曲線)
2.全てを覚えようとしてはいけない
本を読む人の大半が誤解しているのが、本は最初から最後まで読み、すべてを理解しなくてはいけないと思っていることです。
重要なポイントは本全体のうち20%、さらにその20%の4%が最重要箇所
本の内容を覚えるためには、まず重要なことを全て覚えよう、理解しようとしないこと。
あれもこれもとなると記憶があいまいになり、結局最後には何も覚えていないということになります。
自分がこの本から何を得たいのか目的を決め、その答えのみを覚えるようにする。
せっかく良い事がいっぱい書いてあるのに勿体ないと思うかもしれませんが、全て忘れてしまうほうが勿体無い。1つだけでも覚える方が勿体なくないですよね。
他の場所は捨てることが大事です。
3.反復して記憶に残す
勉強にとって大切なことは、何度も何度も繰り返す『反復』です。繰り返す回数が、多ければ多いほど、記憶に定着します。
忘れようと脳がするのであれば何度も読み返し忘れにくくするしかありません。
でも本を全て読み返すのは面倒くさい。
分かります。その気持ち!
でも、2で紹介したように覚えたいところだけ読み返すのであれば出来るのではありませんか?
重要でないところは読み返す必要などありません。1回読んで重要と思ったところに線を引き、そこだけ繰り返し読む。それなら時間も手間もかかりませんよね?
そうやって忘れていくのを食い止めていきましょう。
4.人に話す前提で、本を読む
『自分が理解したければ、人に教えよ!』と言われるくらい、人に教えたり、説明することは重要です。なぜなら、自分が理解していないと、人に教えたり説明したり出来ないからです。
何も考えずに本を読んでから、人に話そうとしても、内容はほとんど覚えていません。人に話す前提で本を読むからこそ、内容を覚えているのです。
会社の会議や普段のお喋りでもそうですが、自分が100%理解していなかったことで上手く相手に伝わらなかったことってないでしょうか。
あいまいな知識では人に上手く伝わらない。だから誰かに内容を話す前提で読むことで理解を深めようとする。
最初から内容を人に話すという前提で読むことで意識の高い読書をすることが出来ます。
話す相手がいなければ、ぼくのようにブログに書くということでももちろんいいです。
どのような手段でもいいですが相手がいた方がいいです。
相手に説明出来て初めて自分も理解しているということになりますから。