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大人な読書

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健大高崎の常識を逆手に取った攻撃的走塁はすごい

 
選抜高校野球も8日目を迎えベスト8が今日で出揃いますね。
 
 
その中で目を引く野球をしていたのが健大高崎です。攻撃的走塁をしてくるチームとして有名ですね。
 
 
ですが、今日の対天理戦では盗塁は0。
でも試合を見た中で走塁がとても印象に残っています。

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それは
 

常識を逆手に取った走塁をしていたから

 
常識を逆手に取る。
 
 
健大高崎の逆転のシーン
 
・ランナー二、三塁の場面でバッターはファーストゴロを打ちました。
 
ファーストがボールを捕って三塁ランナーを目と体で牽制し、一塁に送球。
 
一塁に送球する体勢をファーストがとったのを見て、ランナーはホームに突っ込み一点が入りました。
 
 
この場面ですが常識で考えた場合は、
サードランナーはゴロゴー(ゴロを打った瞬間、ホームに向かって走ること)の指示がなかった場合は、ファースト正面のゴロの場合はホームに走りません。アウトになるから。
 
ですから、ファーストも
『正面のゴロなら走らないだろう、でもセオリーとして一応、目と体で牽制してからファーストに投げよう』
という野球の常識通りの動きをしました。
 
 
健大高崎の選手はそこを、逆手に取ったのです。
 
『正面のゴロだから走らないと思っている、目と体で牽制してきたあと、一塁に投げる体勢に入ったら走ってやろう』
 
そして、この牽制というのも目と体でしか普通は行わない。ボールを三塁に投げることまではしないと常識で分かっています。
 
三塁に投げてしまったらバッターランナーもセーフになってしまうからです。
 
 
これが常識を逆手に取った攻撃的走塁です。試合を見ていて頭を使った野球をしてるなぁと感心しましたね。
 
ランナー二塁でサードゴロが飛んだ時も同じようなプレーをして、見事三塁に進んでいました。
 
天理高校の監督さんも
『まさか、あそこで走ってくるとは』
とコメントされていました。
 
 

攻撃的走塁はそれだけではない

 
 
盗塁は0でしたが、足を使った攻撃ももちろんありました。
 
例えば、健大高崎はどんどん盗塁してくるという情報は相手チームももちろん知っているので、阻止するためにはどうしてもピッチャーが投げる球はストレート系が多くなります。
 
 
そのことにプラスして、大きいリードも目立ちました。
『走るぞ、走るぞ』
というアピールを投手にするために大きいリードを取る。
でも、ほとんどのランナーが逆を突かれてベースに少し戻る形になっていました。
 
実況アナウンサーも
 
『おっと、逆をつかれましたね』
 
と言っていましたがあれはフェイクです。
 
 
実際は大きいリードを取っていても走るつもりはなく、ベースに戻ることだけを意識していたのです。
 
 
だから、あれだけの大きいリードをみんなが取れるのです。
あの大きいリードの中で、走る気持ちと戻る気持ちが五分五分では牽制をされた時にアウトになる確率は非常に高くなってしまいます。
 
大きいリードを取るときは、戻ることしか意識していない。
 
 
逆に走るときはリードが小さくなっていましたね。 
 
走るだけではない攻撃的走塁。非常に素晴らしかった。
 
 
解説の鬼嶋一司さんも気付いていたでしょうが、健大高崎に不利な発言になるので言ってはダメなのでしょうね。
 
 
この書き込みが健大高崎に不利になるのでは?という方もいらっしゃるかもしれませんが甲子園に行くほどの監督、コーチの方が気付いてない訳がないので大丈夫です。安心して下さい。
 
 
普段とは違う野球の見方、面白さを知ってほしいなと思ってこの記事を書きました。
 
非常にレベルの高い野球をする健大高崎にこれからも注目です。